一進一退
この言葉は年齢とともに増えていく気がします。特に今回の母の入院に関してはより実感することとなりました。ICUの脈拍の多さは鎖骨らへんに血管内部にすこしの血だまりができているためだそうです。何はともあれ原因が分かったのならまだ良しとする。そのため、血液をサラサラにする薬を投入しているので、腎臓にダメージが大きいかもしれないと。もしかしたら透析になるかもしれないと。透析。たびたび聞きはする言葉ですが、どれだけ大変かは調べてみてとても思いました。ただ、現状はサラサラにする薬を飲んでいるために起こっていることだから、その薬がおさまれば腎臓もよくなる可能性が高いという事で、あまり悲観せずに現状がよくなることを考えていました。そんな日がしばらく続き一週間ほどして、またICUから出れることになりました。
よかった。そしてお見舞いのいける日がどうしても午前中の時間にしか行けない。よく考えると面会時間は午後からの時間なのです。その時間を守るとしばらくこれなくなるなと。思っていたので、看護師に無理を言って午前中でも構わないと言ってもらえて面会することができました。
看護師からはせん妄がまたひどく出るかもしれませんので「わかってあげてくださいね」と
母を見つけると車いすで食後の歯磨きを終えて自室に戻ろうとするところでした。びっくりさせないように前にまわり、目線を合わせて話しました。突然泣き出す母。
「ここは牢獄や」
「早く帰りたい」
「お兄ちゃんに言うて、退院の手続きをしてくれ」
口から出てくるのは弱気な言葉ばかり。当たり前です。入院生活はつらく厳しいものです。
ただ、今の車いす状態で家に帰ってもできる事ほとんどない。つらいけど助けてあげれないこと。
家に帰っても兄一人では助ける事がほとんどできないという事。伝えても伝えても。
帰りたい。私はもう歩けへんのや。頑張ってる。頑張った。それでもできひん。
ゆっくりと話を聞くことが私のできる事。そんな話していると。
「外に行きたい」
可能なのか?確認してくるねと伝えて看護師に話を聞きに行く。問題ないですよと。
その前に担当の先生から少しだけ話があるといわれて待つ。担当の先生曰く、薬を飲まないとのこと。それはだめだー。息子さんから言われれば飲むかもしれませんとのことで、可能性は薄いがそう伝える事に。
車いす押しながら話せばいいかと。病院の周辺を車いすを押して歩く。なにせ初めての車いすを押してみる。意外に重たいんだなとか、ちょっとの段差も怖いなとか。不謹慎ながら勉強になるなとか思ってました。
周辺をゆっくりと50分ほどかけて回って風が気持ちいいねとか。
お兄ちゃんは絶対こんなことしてくれないとか。ほかの事たくさんしてくれてるんだからそこは許してあげてよーってなります。
母は最期にコンビニ寄ってと。
「アイス食べたい」「おいしいアイス食べたい」
まさか。やっぱハーゲンダッツかと。コンビニのハーゲンダッツで激安スーパーの弁当以上の値段やぞwそんなわがまま位気にすることなく叶えますけど。選んでる母の顔見たら満足できましたしね。
早く良くなるんやでと。病室に送り届けて帰ろうとしたが、病室がわからず。結局看護師さんに聞いて帰りましたとさ。その日にお薬を飲んだかどうかは未確認のまま。。。今に至ります。

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