ダイエット連載の第1弾は、論文紹介から始める。
なぜか。
これから3ヶ月、感覚じゃなく数字で動くと決めた。
でも数字の前に、もっと根っこの話がある。
「結局、痩せるってどういうことか?」
この答えを、世界一信頼できる研究者の論文で押さえておきたい。
紹介する論文
著者:Kevin D. Hall(米国国立衛生研究所 NIH)
タイトル:Energy compensation and metabolic adaptation – The Biggest Loser study reanalyzed
掲載誌:Obesity(2017年)
Hall先生は肥満・減量の数理モデル研究で世界トップの一人。
NIHの公式研究員で、利益相反のない一次研究をたくさん出してる人。
この論文の主張をひとことで言うと、
カロリー赤字を作れば痩せる。それ以上でも、それ以下でもない。
シンプルすぎて拍子抜けかもしれん。
でも、ここをちゃんと押さえないと、ダイエット界の混乱した情報に振り回される。
糖質制限の方が痩せる論争に決着
ネットには「糖質を抜けば痩せる」「脂質こそ悪」みたいな言説があふれてる。
これらは厳密にはハーフ正解、ハーフ間違い。
Hall論文と一連の研究の結論はこう。
- 短期では、糖質制限の方が体重減少が速く見える → 水分が抜けるから
- 長期(半年〜1年以上)では、PFC比による差はほぼ消える → 結局カロリー次第
DIRECT試験(Shai 2008、NEJM)でも2年追跡した結果、
低糖質と地中海式は同程度に効果的、低脂質はやや劣る。
でもカロリーを揃えれば、差はもっと小さくなる。
代謝が落ちて痩せなくなるの正体
「ダイエットしてたら停滞期が来た。代謝が落ちたんだ」
よく聞く話。
Hall論文はこの「停滞」を代謝適応(metabolic adaptation)として定量化した。
実際に何が起きてるか
- 体重が減ると、基礎代謝そのものが下がる(体重×代謝の単純な関係)
- それに加えて、想定よりさらに代謝が落ちる「追加分」がある(適応的熱産生)
- でもその「追加分」は、研究によって大きさがバラつく
つまり、停滞期は「気のせい」じゃなく実在する。
でも、それでも食事を律すれば、痩せるベクトルは戻ってくる。
私のケースに当てはめる
スタート時の数字は、
- 体重65.65kg、体脂肪率22.2%
- 維持カロリーTDEE:約2,466kcal/日
- 設定カロリー:1,950kcal/日(-500kcal)
理論的な脂肪減少は、
1日500kcal × 90日 = 45,000kcal
脂肪1kg = 7,200kcal
→ 理論値で6.25kg減
ただし代謝適応で、実際は4.5〜5.5kgくらいに着地する想定。
これがちょうど本命目標(-5.65kg)と整合する。
つまり、1,950kcalを80点で守れば、3ヶ月で本命目標に手が届くということ。
80点運用の重要性
完璧を目指すと続かない。
仕事で疲れた日に、カロリー超過の夜があってもいい。
お酒を飲む日があってもいい。
大事なのは週単位、月単位の平均。
Hall論文も、長期的なエネルギー収支を扱ってる。
1日や1週間の上下動は、3ヶ月のスパンで見ればノイズ。
なので、私のルールはシンプル。
- 平均1,950kcal/日
- タンパク質131g/日は最低ライン
- 完璧を目指さない
結論:このブログのダイエット理論の出発点
これから連載で、いろんな食事法・運動法・サプリの論文を紹介していく。
でも、全部の話の根っこにこの一行があると思っておいてほしい。
総カロリー赤字>PFC比>食事タイミング>サプリ
優先順位を間違えなければ、痩せる。
逆にここを外すと、何やっても痩せない。
明日からの連載で、PFC比・タンパク質量・断食の話を順番に深掘りする。
でも、まずはカロリー収支を押さえる。
これが、44歳シンパパが3ヶ月で取り組む全部の出発点。
参考文献
- Hall KD. Energy compensation and metabolic adaptation – The Biggest Loser study reanalyzed. Obesity. 2017
- Shai I, et al. Weight loss with a low-carbohydrate, Mediterranean, or low-fat diet. N Engl J Med. 2008
- Hall KD. Diet versus exercise in the biggest loser weight loss competition. Obesity. 2012
※本記事は論文の主旨をAIで噛み砕いた要約です。詳細は原典をご確認ください。


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